
弘法筆を選ばず、だがしかし凡人筆を選ぶ
定型発達の人も、発達障害の人も
天才も凡人もみな等しく
形は違えど…悩みがあると思います。
コンプレックスは長所の裏返し
という言葉を最近知り、
すごく腑に落ちたのでここで共有させていただきます。
凡人筆を選ぶというのは、私のことです。
漫画家ではあるけれど、天才ではないし
根気も勇気もありません。
注意力散漫でじっとしていられず
発言や考えが軽薄で、その場しのぎ。
そんな自分のことを…最近ちょっと好きです。笑
芸術関係に就いている方は、上の言葉
ちょっと刺さったんじゃないでしょうか。
これらを長所に言い換えてみましょう。
短所を長所に言い換えてみる
・漫画家ではあるけれど、天才ではない
=凡人なのに漫画家になった(やべえ)
・根気も勇気もない
=根に持たない、用心深い
・注意力散漫でじっとしていられない
=好奇心旺盛、フットワークが軽い
・発言や考えが軽薄、その場しのぎ
=柔軟性に富み、機転が利く(口がうまい)
ね、なんだか愛しいでしょう?(圧)
この凸凹と生きていく
短所を直さなきゃ、としていた時は苦しくて、
自分のことが心底嫌いでした。
今でもネガティブに自分を傷つけることがあります
(心の中で自分を罵倒する)
でも、それってばかばかしい。弱虫のすることだなって
逃げてるんだなって思いました。
自分の弱さから逃げてありのままの自分を見つめられないくせに
声高に理想を掲げて夢ばっか語ってる。
それってださいなぁ…って。
どんな人にも悩みはある、
その人にしてみりゃ短所だけど
違う視点や場面が変われば長所になる。
価値観なんて非常にあいまいで、
良いも悪いもないんじゃないかなって
都合よく解釈することにしました。
どうせポンコツな自分なんだから、
変われないなら凸凹に付き合っていくしかないと思って。
「書けない」ままでいい、最適解
2023年は弱虫な自分と徹底的に対話する年でした。
はたから見ればサボってるだけ、
言い訳してるだけ━客観的にはそうでしょう。
でも私は言い換えることにしました。
「動き出すための充電期間で、脳内会議してただけ」
だって。
「書けない」「才能がない」「やる気が出ない」
━これを逆手にとればいいんだって。
集中力が切れちゃうなら、自分から気を散らしにいけばいい。
いつもスマホに時間をあげちゃうなら、
10分間だけフリータイム、でスマホいじっていいことにする。
机に座ってばりばり完璧が描けないなら
ワークスペースをA5にして
いつも片手に持って、ネームやアイデアだけ
シャーペンで書いて(気楽に書けるから)
気に入らなかったら丸めてすてちゃえばいい。
そこからデジタルに落とす時には、
とりあえずフォルダ作って、準備だけしておく。
(この時、ペンを走らせなくていい)
スケジュールを忠実に守れなくても
お尻だけ決めてそこから制作工程を決める。
短時間で勝負は無理だから長期戦になるのはしかたない。
やりたいこと(ライドとか本読むとか)は
早朝に済ませておく。
もっとストイックにやらないと、
と思って色々やったけど
私には向いてなかった。
そんな実力ないから、でも
腐ってる時間もないから
今できることを小さく小さく積み上げるしかないんです。
軽薄だから1か月後には
また「書けない病」になってるかも。
でもきっと、習慣化しちゃえば早いと思うんですよね。
だって軽薄だから。
同じ悩みを抱える漫画家の、作家のあなたに。
届きますように。